【入線報告】KATOの近鉄10100系"新ビスタカー"に関するお話。

実に久しぶりの模型レビューである。
今回は近鉄の10100系、"新ビスタカー" だの "ビスタⅡ世" だの、色んな呼ばれ方をするフラッグシップ特急車を投入。
この車両をKATOが出しているってのを知ったのは中学生ぐらいの時。当時は中古相場も相応に高い車両であり、手が出なかった。
大学生になってから財力にも余裕が生じそろそろ1本ぐらい買ってみるか...と考え始めたその矢先、KATOから改装型が発表。「やっぱこっちにするか!」となり...やっと今回3重連出来るように3編成分購入したところである。
今回は通常版のセットのみで、特別企画品にあたるさよなら三重連セットはまだ買っていない。こちらも近いうちに投入したいところだが、果たしていつになるのやら。

箱を開けるとこのような形に。レジェンドコレクション同様1両単位で分割せず、3両1編成のままで収納する形となっている。
化粧箱のデザインはいいと思うが...個人的にブックケースの方が格段に取り扱いが楽だしブックケースにして欲しかったところ。A編成+B編成のセットにC編成も収納出来るようになっているのが救いか。
付属品はジャンパ線、行先表示板、ライトスイッチ操作用のドライバー、号車番号のシールが付属している。

A編成。大阪・京都側が流線形車両の編成である。通常セットはトプナンのV01編成を収録...と思ったらどうやらこいつ、レジェンドコレクションでも収録されていたらしい。形態違いのバリ展ぐらいに思っておこう。
このトプナンのみ、左右の前面窓に桟が入って4分割されているが、それを忠実に再現できている。実車はどうやら大型曲面ガラスの焼き入れが間に合わなくてやむなく初回だけこんな形態にしたんだとかなんだとか。

続いてB編成。こちらは名古屋・伊勢志摩側に流線形車両が配置された編成である。編成はV06、こちらは前面窓がちゃんと2枚になっているのがお分かりいただけるであろう。
それにしてもこのB編成、流線形に前パンまで組み合わせたA編成と最多勢力のC編成に挟まれ、どうも10100系の中だと影が薄いような気がしてならないんだが気のせいだろうか...?
前面窓にはデフロスターの表現がなされている。このままでも申し分ないがライトグレー辺りで色差しすると一層リアルになるだろう。

C編成。こちらは双方向ともに貫通型先頭車の編成である。それ故他車との併結も可能だったりで汎用性が高く、10100系で最も多い8編成24両が製造された。
流線形先頭車のイメージが強い本系列だが、私個人的にはこの貫通型先頭車も、右側以外やたら上下に広く伸びた前面窓など、かなりいい顔をしていると感じている。全ての近鉄汎用特急車のデザインはここから始まったといってもいいのではないだろうか?
ちなみに、貫通型先頭車は他車との併結のためにジャンパ線を備える(電気連結器は無し)だが、本製品では別パーツとしてちゃんと収録されている。ご安心を。
…と言いたいところだがこのジャンパ線、どうやらカプラーと干渉するらしく、説明書には堂々と「他編成と連結して走行する際は取り付けないでください」との説明が。
これは困った。私は単独でも併結でも両方遊びたい、だがスッカスカな床下は嫌なのだ...ちょうど鉄コレから18200系とかも出てくるころだしTNカプラーに換装してしまおう。

それと、特急マークを取り付けた状態での併結運転も事実上不可である事も付け加えておこう。ご覧の通り、片方の編成に付けただけでもうギリギリである。こればっかりは本当にどうしようもないのでその都度幌ごと交換せねばならない。幸い着脱は容易だが...

流線形先頭車の先頭部。造形や塗装のディテールは毎度のごとく見事であると言えよう。

貫通型先頭車の先頭部。こちらは行先表示板を取り付けないと取付穴が相当目立ってしまう。板無しの取付座も付属しているのでそれだけでも付けておいた方が良いかもしれない。

というのもこの車両、行先をなにも取り付けておかないとこんな感じで最悪光漏れしてしまうのだ...とくに流線形先頭車は光漏れが顕著であるのがお分かりいただけるであろう。

台車は交換後のもので、全車ともKD-41系列のものを履いている。空気ばね部はもう少し幅を狭くして軸ばねとの間隔を空けてもよかったと思うが、全く気にすることではなく総合的には高水準で再現できているように見える。


特徴的な主抵抗器も魅力。実車は上下の止めボルトがわずかに凹んだ位置にあるが、Nゲージでの再現は困難だったらしく止めプレートの上についている。だが全然違和感はない。これもメーカーの実力であろう。
主制御器は上下の寸法もう少し狭くでもよかったような?


ダブルデッカー。1階部分の窓から見える飾り板も再現されている。
本系列は空調装置をダブルデッカー車の前後(ルーバーが多数並んでいるところ)にまとめているらしく、屋根上はやたらすっきりしている。

今回の製品で最も進化を感じられたのはパンタグラフ。今までKATOのパンタグラフはどことなく安っぽい印象があったが本製品ではTOMIXと遜色ないレベルまできていると感じている。特徴的な横倒しの碍子類などディテールももちろん抜かりない。

連接台車の直上にはおもりが格納されている。おそらくこれが走行安定性や集電安定性の向上に寄与するのだろう。
連接部に電気接点が組み込まれており、編成全体で集電系統が引き通されているのも本製品の魅力である。動力台車をレールから外した状態で多少走行させてみたが、問題なく通電し動作した。

動力部はスロットレスモーターだが、片軸専用のものではなく両軸モーターに片側だけフライホイールを装着した形態になっている。
走行特性は言うまでもない。ショック無しで滑らかに動き出し静かに走り、やはり滑らかに止まるのはいつも通り。
残念ながら片軸駆動だが、集電系統は前述の通り編成全体に引き通しされているので、動力台車のみ全輪ゴムタイヤありにしてしまっても良さそうだ。
遊び方
1975年の改装後の姿なので、名阪乙特急・阪伊乙特急・名伊乙特急辺りが中心になるが、同時期には奈良・京都線系統の車両限界拡大が完了しているため、京橿特急・京奈特急・阪奈特急として遊ぶことも出来る。三重連は名伊乙特急・阪伊乙特急のみとなる。
他にも名阪乙特急+湯の山特急の多層建てという選択肢もある。また、Wikipediaには「1975年頃に10100系は名阪甲特急から撤退」みたいなことが書かれているが、『近鉄電車写真集1 ビスタカーⅠ・Ⅱ世編+所蔵写真集』という書籍によると1976年初版期にもC編成が単独で名阪甲特急をこなす記録が残っており、突発的に名阪甲特急にも使用されたものだと私は推測している。本来の花形運用である甲特急として使ってもいいだろう。
…と、運行系統だけでも色んな遊び方がある本系列だが、製品に収録された行先表示板を見てみると「大阪上本町・名古屋・京都・奈良・橿原神宮前・鳥羽・賢島」ぐらいしかない。湯の山と名阪ノンストップは収録されていないのだ!これは大変困った。どうにかして自作するしかないのか…
10100系と併結できるのは、時代なども考慮すると10400系・11400系の新旧エースカー、12000系・12200系の新旧スナックカー辺りが定番になるだろう。いずれも車体更新は10100系全廃後の開始なので、更新前の原型でなければならない。
他にも、もうすぐ再販されるであろう鉄コレの18200系と併結してあげてもいいだろう。18400系は登場時の姿のものがマイクロから製品化されているのでそちらと組み合わせると良い。いずれも時代設定的に無理もないだろう。
最も、併結で遊べる他形式はこれぐらいしかないのも事実である。12410系以降の特急車とは時代設定からしてエラーになるし、12400系と後継車となるビスタⅢ世の30000系はシステム的には併結可能であるものの、実際に併結されて運行した記録は未だ見つかっておらず、時代設定的に怪しいものがある。
また、余談だが最近発売された鉄コレの680系とも時代設定的に並べるとエラーになるのはご注意。1975年には既に680系は特急車から通勤車に格下げされており、特急同士で並ぶことはまず無いのだ…
もちろん模型の世界は模型の世界である。12410系以降の特急車とごっちゃ混ぜにしてしまってもよし、30000系の重連を10100系の三重連の間に挟み込んでダブルデッカーだらけにしてしまってもよし、どう遊ぶかはユーザー次第だろう。
総評
少々少ない行先表示板のバリエーションや併結運転時の取り扱いは少々曲者...
とまあちょいちょい文句を垂れたりもしているが製品のクオリティーそのものは最高である。造形、塗装、車両そのものの印象把握、灯火類、走行特性、何をとっても致命的な欠点は何一つ見当たらない。
デフロスターの色差し、ゴムタイヤ増設による走行特性向上等々ユーザーがやれることは多い。もちろん製品そのままの状態でもこの上なく楽しめる一品に仕上がっている。私みたいに近鉄が好きな人にとっては間違いなくマストバイな車両なのは間違いないだろう。
余談だが、実車の床は市松模様だったらしい。室内灯取付のついでに再現するのも考えてみたいところ。
次の近鉄の事業者鉄コレは18000系とか欲しくない?2編成どっちもまとめた4両セットで
【レンズの話】Tokina AT-X SD 300mm F2.8
rollsroycetrent1000.hatenablog.com
この通り、TokinaのAT-X SD 300mm F2.8を、オフモールで4万円弱で入手するなどしてしまった。


とにかくでかい。
そう、とにかくでかいのである。レンズ単体だと案外最新の70-200mm F2.8クラスとも大差なさそうにも見えるが、レンズフードの存在感が尋常じゃないのである。
実際前玉だけでも112mmほどあるらしく、レンズプロテクターとかはとんでもなく高そう。95mmのレンズプロテクターだけでもヨドバシだと2万円ぐらいするので相応の支出を覚悟していたが、ありがたいことに純正のものが付属していた。大事に使わせていただこう。
ただ、レンズケースは付属していなかったのでこちらは新しく購入した。選んだのはハクバのソフトレンズポーチ02というもので、サイズは最大となる145-345としている。このサイズだと今回の300mm F2.8単体はもちろん、縦グリップ非装着状態のOM-1と組み合わせた状態でも収納できる。
さて、前置きはここまでにして作例へ移るとしよう。
作例

高円寺にて。絞りは開放のF2.8だが、曇りの夕方というのもあってかSS1/400の状態でISOは10000まで上がっている。
シャープネス補正は0.2ほどかけているが、かけなくても絞り解放からじゃんじゃん使っていけそう。ピント面の切れ味は30年前のレンズとは思えない。


有楽町線の新富町にて。ここはF2.8の望遠を揃えたら一度は来てみたかった場所である。
AIノイズリダクションをかけているがディテールの低下は想定以下。元々OM-1はM4/3最高水準の暗所性能だと感じているが、ここにF2.8の開放F値が組み合わさってさらなる余裕が生じているように思える。

...が、真正面からハイビームでももらうなら状況次第ではたちまちゴーストとハレーションがお出ましすることに。

それと、絞り開放ではパープルフリンジがある程度出てしまうというのも付け加えておこう。能見台で京急の1890を撮ったものだが、車番やスリットナンバーの周りが若干紫っぽくなっているのがお分かりいただけるであろう。

光芒もわりと綺麗に出てくる方かな。これはLED止めるためにSSを1/100まで、絞りをF11まで絞って撮影したものである。それ以上は普通に切れてしまうぐらい小田急1000の更新車はLEDが弱い...都営の5500よりはマシとは言え困ったものである。
総評
年代を考えても、この描写性能で4万円弱は驚異的なコスパといえよう。さすがは300mm F2.8クラスである。
ピント面は切れ味鋭く、ボケ量はM4/3との組み合わせだとF5.6相当とはいえ換算600mmという画角を考えると十分。
ピントリングは非常に軽く、小指1本でも操作できてしまうぐらい軽い。おまけに換算600mmでF2.8というスペックもあって、MFアシストなしでも十分容易にピント合わせができた。
反面、ゴースト・フレア耐性は年代相応といった感じ。状況にもよると思うが、特にゴーストなんかはハイビームをもらうとほぼ100%の確率で発生してしまった。
レンズ重量2140gはこのクラスだと軽量ではあるものの、前玉に重心があるのか、縦グリップ無しのOM-1と組み合わせるとバランスがかなり悪い。まあこれは撮影者側が慣れていくしかないだろう。筋トレしろ
今回初めてレンズ単体でのレビューというものをしてみたのだが、今後こういう話はレンズの話というシリーズとしてやってみようかなと思う。どれだけ長続きするかは知らないが...
OM SYSTEM OM-1を使い始めて1年。改めてレビューしてみることに。
最後の投稿から丸々1年以上経ってしまった...もはや存在を忘れ去られてそうだが、ブログやめてたつもりはない。単に時間がなかっただけだ。
...言い訳はここまでにします。サボってすいませんでした。
なんだかんだで去年の4月にX7からOM-1に乗り換えて以来愛用してきたが、気が付けば記事執筆時点でもう使用開始からちょうど1年が経っていた。というわけで今回は、OM-1の導入以来ずっと「これだけはやろう」と思っていた、1年使ってきてどうだったのか、今までに気づいたことを中心として改めて再レビューしてみることにする。
- 特に理由がなければバッテリーグリップは付けるべき
- AFに問題あり...???
- 場面問わず強力無比なボディ内手振れ補正
- やはり電子シャッターでもシャッター音は欲しい
- 緑かぶりの傾向が結構強めな色味
- 総評
特に理由がなければバッテリーグリップは付けるべき
今まで使ってきて痛感したことである。
無論OM-1のグリップは今まで私が触ってきた一眼の中では最高である。最高ではあるのだが、150-400mm F4.5や最近登場した150-600mm F5-6.3などは言うまでもなく、私の使用している12-100mm F4クラスでさえも、バッテリーグリップ装着済みの個体とそうでない個体とでは構えやすさが段違いなのである。
実際、ヨドバシの店頭などに展示されているバッテリーグリップありのデモ機とかを触ってみると、バッテリーグリップの高さだけ底面が低くなる影響なのか、左手の指をレンズに添えて左掌の上にボディを載せるという私の構え方でも格段に安定感が増すなと感じた。小型軽量を優先してバッテリーグリップ無しで運用するか、一日長持ちさせるためにもバッテリーグリップありで運用するかはもちろん個人の自由だと思うが、私個人的には特段こだわりがなければバッテリーグリップありで運用すべきだと思っている。これは他社フラッグシップだって同様である。
...とはいうものの、バッテリーグリップ自体が単体で4万超えるものだし、そこに追加で入れるもう1つの純正バッテリーの値段も考慮すると迂闊に手出せるものでもないというのも事実である。はてさてどうしたものか。
あ、もちろん腕力鍛えてがっちり構えられるようになれりゃそれがベストではあるのだが...
AFに問題あり...???
ネット上でOM-1のレビューを見るたびに時折出てくるのがこれである。「AF精度がよくない」「早急なAFの改善を望む」など。
ほんとかよ...と思いつつ、私が1年使用してきて実際どうだったのか書いていくことにする。当然すぎて言うまでもないことだが忖度は一切なしである。

初めに、駅から遠ざかっていく小田急の4000形を撮影したものである。撮影地の明治神宮前の代々木上原寄りはF4開放でもISO25600まで普通に上がってしまうぐらい光量の無い中々の悪条件ではあったし、鉄道みたいに動きがある程度一定している被写体でもこちらに接近してくるのではなくこちらから遠ざかっていく被写体はAFが相対的に苦手とするシーン、なんて話を聞いたこともあるが、何ら問題なくAFは合掌していることがお分かりいただけるかと思う。

私は露光間ズーム、いわゆる「ズーム流し」とかも鉄道車両を撮る上ではそこそこ積極的にやっているが、やはりAF精度や食いつきが問題となったような事は一度もなかった。むしろ被写体を正確に捉え続けられない私の実力そのものが足を引っ張ったシーンの方が多かったかな(苦笑)
とはいえまあこれらはある程度動き方に規則性があり、動体撮影におけるAFはこういう被写体だけでは語れないのもまた事実だと感じている。ちょうど韓国の外島へフェリーで訪問した際、船上から撮影したのがあるのでそちらもご覧いただこうと思う。




4枚連続でご覧頂こう。トリミング以外の加工は一切施しておらず、当然シャープネス周りも一切いじっていない。
まあこれだと見えにくいと思うので、下のカモメだけトリミングした画像もお見せしようと思う。




船上故、当たり前のように波しぶきが上がるような状況である。そんな状況でも波しぶきにAFが持っていかれずに綺麗にカモメに合掌しているのがお分かりいただけただろうか?
正直言って、この1年OM-1を使ってきた身としては「AFは要改善」という評価については極めて疑わしく思っている。特に被写体が不規則に動く野鳥撮影などにおいてはむしろ「被写体を正確に自ら捉え続ける」という撮影者のスキルの方が問われる場面ではなかろうか。全部とは言わないが、「ピント合いませんでした!」って写真見てると大半は単に被写体ブレ起こしてるだけ、のパターンを散々見させられてきたからなぁ...何なら私だってそうである。鳥とかを自分の目で追い切れずに微小な被写体ブレを起こしてしまった写真は数多い。
そもそも「前景側にAFが引っ張られやすいのをどうにかしろ」って...AFリミッターとAFターゲット枠設定は何のために用意されてんのよ。エントリー機ならともかく、最新機能てんこ盛りのフラッグシップ使ってるユーザーがまともに機能一つ一つを使いこなそうともせずに機材のせいにするのはいかがなものかとしか思えないのだが、違うだろうか?
場面問わず強力無比なボディ内手振れ補正
全てのOM-Dファミリーに共通して言われる強み...強力な手振れ補正である。このOM-1も当然例外ではなく、数値上はボディ単体で7.5段、対応レンズとの組み合わせで8段という数値が示されているが、これにセンサーサイズ故他社機より補正の恩恵を受けやすいってのも加味すると実質的には他社基準で9段以上あってもおかしくないのでは...とも思ってしまう。

この強力な手振れ補正を利用して「手持ちバルブ」なんてことをやってのけている人もかなりの数いるらしく、私も試してみた。場所は新宿のとある交差点である。
ガードレールか何かはわからんが寄りかかって撮影したので完全な手持ちバルブかといわれるとちょっと怪しい気もするが、それでも5秒手持ちバルブしてここまでブレの少ない結果が出たのには素直に驚きを隠せないところである。

とはいえ、毎回成功したかといわれると残念ながら私自身まだその域には達していないのも事実である。写真は田園調布の目黒線ホームで埼玉高速の2000系に手持ちバルブを試みたのだが、普通にブレが出てしまっている。こういうのは腕力と練習ありきなのかもしれない。
むしろ私の場合、手振れ補正はそこそこ重量のあるレンズを使用する時フレーミングの安定性が飛躍的に向上する、という形で役に立っている状況である。前「いくらボディ内手振れ補正が強力だからって被写体ブレは防げない」みたいなことを言ってる人を見かけたのだが、被写体ブレ防ぐために高速シャッター切ったところで被写体をまともに追えてなければ意味がない。当然いかに安定的にフレーミングできるかが重要になってくると思うし、そうした観点からも強力なボディ内手振れ補正ってのは動体撮影時においても必要不可欠な存在だと認識している。
やはり電子シャッターでもシャッター音は欲しい
個人的にOM-1最大の欠点というか、惜しいところである。シャッター音無しの電子シャッターはそのままに先代のE-M1Ⅲまで存在していたメカシャッターによる15コマ/秒の高速連写がなくなってしまった。
劇場などシャッター音をなるべく出したくないというシーンで無音でシャッターが切れるというのは間違いなく長所だと思うし、私自身もその恩恵に何度もあやかっているのも事実である。ただ、普段はやはりシャッターを切る音というのは存在してくれた方が「写真を撮っている気」になれるし、連写時にちゃんとシャッター切れてるかどうか確かめられるという点からも必要だと思っている。今後のファームアップでぜひとも追加してもらいたいのだが、果たしてどうなることやら。
緑かぶりの傾向が結構強めな色味
これは使い始めてしばらくしてから気づいたことである。これがOM-D系列全てに共通する傾向なのか、それともOM-1で撮像センサーと画像処理エンジンが変わってこんなことになったのかは不明なのだが、前使ってたCanonのX7と比較すると全体的に色味が緑っぽいように感じられる。

特に、暗所で撮影すると緑っぽさがより強まる気がしている。写真は前にも載せたと思う02系なのだが、見るからにして車両が全体的に緑っぽく映っているのがお分かりいただけると思う。
もっとも、色味なんてのは所詮人の好みに過ぎないし、気に入らなければボディ側の設定とかRAW現像時とかで調色すればいいだけのことである。実際私も緑っぽさが気になりすぎる場合はホワイトバランスの調整とかで毎回色味を調整してたりしているし...
総評
去年4月に購入して以来1年、ここまでくれば粗の一つや二つぐらいは出るだろうと思いつつ使ってきたのだが、結局目立った短所が出てくるどころかますます他人におすすめしたいぐらいに魅力が出てくるといった状況であった。
カメラなんてのも結局は人間が主導して開発し製造する道具である以上、完璧なものなんてありえないし、どれが長所でどれが短所か決めるのは使用者次第であるのは事実。ただ、それを踏まえてもOM-1は特にAF関連などで不当な評価をされすぎではといった感がすごい。端的に言ってもこれがダメって...今までどうやってきたのだろうか。
個人的にOM-1を始めとするOLYMPUS・OMDSのフラッグシップ機の最大の弱点は望遠、特に「F2.8かそれ以下の明るい望遠」の選択肢が著しく少ないところであると感じている。レガシーフォーサーズに存在した35-100mm F2.0、90-250mm F2.8、150mm F2.0、300mm F2.8を見ていると尚更そう感じてしまうのである。
大きく重くなることに拒否感を示す人が出てくるのだろうが、これら4本の焦点距離はフルサイズ換算で70-200mm、180-500mm、300mm、600mmである。現実的に考えてフルサイズで同じような規格のレンズを作ったらどれぐらいの大きさになると思ってるんだろうか。SIGMAの「エビフライ」こと200-500mm F2.8なんて15.7kgである。小型軽量というのを「レンズやボディの絶対的な重さ」でしか批評してない人があまりにも多すぎる。
明るいレンズというのは単なる暗所性能の向上だけじゃなくて、高速シャッターを切れる余地が広くなる、つまりどんな状況でも表現の自由度が向上するということ。だからこそ...OMDSには今すぐにでも35-100mm F2.0、90-250mm F2.8、150mm F2.0、300mm F2.8の後継について真剣に検討してもらいたい...きっと私以外にも多くの人が願っているはずである。
2023年5月26日

大学終わってふと運用調査覗いたら3448動いてたのですかさず迎撃へ。
午後順光で撮れるとこどこだろうと思って即席で検討した挙句新馬場に決定。
と思っていざ行ってみたら12-100mmでは4・6連はまだしも8連は引き付けてギリギリなんとかなるぐらいの、割とシビアな場所だったことが判明。
運番は弱い(1/60か1/125のどちらかだったはず)のは知ってたし種別行先は幕なので、ギリギリ(換算60mm程度)まで引き付けたうえでSSを1/5000、連写は50コマ/秒の超高速SH2にして止める、かなり思い切った設定に。
が、いざ撮ってみるとかなり満足度が高い。14枚程連写したが1枚もピントは外れていなかった。


この2枚は半分ふざけて新宿の池袋寄りで撮影したもの。ISOは1枚目が25600、2枚目が20000と常用最高に近いが、AIノイズリダクションの恩恵もあって案外常用できる絵に。やはりOM Workspaceは偉大だ。



続けて大江戸へ転戦。1枚目の12-600の3次車も何だかんだまともに撮るのは今日が初めてだけど、こうしてみると全然ダサい車両ではないな。
暫し撮影して3枚目の12-421Fで別の場所に移動しようとした瞬間…出発3秒後にいきなり急停止したので何事かと思ったら千葉で地震があったらしい。色々不安になって結局帰宅してしまった。
新宿の中古カメラ屋にTAMRONの300mm F2.8がずっと鎮座していて気にはなってるけど、今すぐ欲しいかと言われると微妙かな…フォーサーズの300㎜ F2.8の存在もあるし。でもまあいつかは欲しいなと思っている。
どうでもいいけどEFの85mm F1.8は売却しました。中望遠は後々コシナの60mm F0.95でも買えたらなと。
OM SYSTEM OM-1 投入~試用~
長らく放置してて申し訳ございませんでした。色々多忙だったので中々更新できず…
カメラ関連の記事を書くのは今回が初めて、だと思われる。
投入までの経緯
私がいわゆる「一眼」というのを使い始めたのは2016年末、ちょうど私が中2ぐらいのころで、CanonのEOS kiss X7を買ってもらってつい最近までずっと使っていた。が…
・あまりにも少なすぎるAFポイント
・遅すぎる連写
・エントリー機ということを考慮してもお世辞にもいいとは言えないISO3200以上でのノイズ耐性
等々、エントリー機故の限界がすぐ露呈。程なくして次の主力機を探す羽目になってしまっていた。当初は順当に7D MarkⅡにでも行こうかとも思っていたが、ある日ヨドバシでSONYのα6300に出会い、外観に似合わぬその驚異的な連写力に感動した覚えがある。
おそらくそれをきっかけにミラーレスも検討し始めたのだが、ある日ふと「そういえばOLYMPUSというメーカーもあったよな?あそこのカメラって今どんな感じなんだろう?」と思って調べてみると…当時の同社のフラッグシップOM-D E-M1 MarkⅡに遭遇、121点オールクロスの位相差AFやAF/AE追従でのも18コマ/秒、固定なら60コマ/秒などという常軌を逸した性能や、マイクロフォーサーズ(以下当ブログではM4/3と表記する)システムのあまりの完成度の高さにまんまとカルチャーショックを感じさせられてしまった。
「もう次のメインシステムはオリ機を主軸とするM4/3しかありえない」と確信。ただ当時金銭的状況に恵まれてるとは言えなかった私はE-M1Ⅱも、その後続のフラッグシップとなるE-M1Xも絵に描いた餅として見守るしかなかったのである。
そうこうしているうちにOLYMPUSのカメラ事業部もOM SYSTEMとして刷新。初の作品としてOM-1が降臨していた。フィルムのOM-1を受け継いだのが一目で分かるネーミングもそうだが、それ以上に
・1053点オールクロス位相差AF
・AF/AE追従でブラックアウトフリーの50コマ/秒、AF/AE固定ならブラックアウトフリーの最高120コマ/秒の超高速連写
・歴代OLYMPUS機初と思われる4K60pの動画機能
・相変わらず強靭な防塵防滴性能
・ただでさえ強力なのがさらにブラッシュアップされた内蔵5軸手ぶれ補正
…等々、もはや次元を跳躍したとしか表現のしようがないそのスペックに即「次のメインはこれにしたい」と思うようになり、機材変更を志すようになった。
しかしながら模型購入などもあり計画は難航。キットレンズの惨憺たるAFだけでもなんとかしてみようと思い繋ぎとしてEFの85mm F1.8も購入し、同時期には縁あってPhotoshop 2022の導入も実現したが、去年頃には既に「これ以上X7では戦えないし、もう撮りたくない」という思いが完全に強まってしまっていた。
そんな矢先分割払いならどうにかOM-1の導入も成しえるんじゃ無いかと思い検討。ついには父と母の助けもあって4/29にかねてからの悲願であったOM-1の投入がようやく実現。同日を持ってX7は即お役御免となった。
E-M1ⅡでOLYMPUSを知り、E-M1Xでずっと憧れ続けたOLYMPUSのフラッグシップの投入が、それらから数段階も飛躍し進化したOM-1という形で遂に結実したわけである。

当時は既に12-40㎜ F2.8 Ⅱのレンズキットも発売されていたが、最高8段分のシンクロ手ぶれ補正が使える事と望遠端で換算200㎜となり鉄道撮影にも申し分なく使えるという点から12-100㎜ F4のレンズキットにした。
改めて考えると12-100㎜ほどやばいレンズも珍しい気がする。換算で24-70mm F4と70-200mm F4を1本に統合して24-200mm F4なんていうとんでもないスペックの高倍率とし、さらにはそこにIS(内蔵手振れ補正)と簡易マクロ機能までぶっこんだわけでしょ?
CanonもR5以降ボディ側の発展が目覚ましいというのは認識していて、実は最後はR7と迷っていた。が、
・ファインダーの画素数
・連写速度
・手振れ補正
・R7の何とも歪な操作系
・レンズ群
等の観点からOM-1の優位性は揺るぎようのないものだと確信。特にR7の「マルチセレクターとダイヤルを同軸で配置する」という形態は私とあまりにも合わず、操作系に関しては7DⅡから退化してるとしか感じられなかった。

どうもOM-1は「最後のOLYMPUSカメラ」であると同時に「初のOM SYSTEMのカメラ」という位置づけをされているらしく、ストラップはOLYMPUSとOM SYSTEMの両方のロゴが刻まれていた。
一方でE-M1 MarkⅢまであった青と黄色の帯はOM-1からは無くなって黒一色に。良く言えばシンプルだが悪く言うとなんとも殺風景。個人的には青と黄色の帯は無くさなくてもよかったなとも思う。
フラッグシップということでストラップ自体の幅も広くなっており、裏側は首の当たる部分だけ皮だったX7とは違ってOM-1は裏側全体が皮となっていた。
ただ私の結び方の問題なのか、やってみるとX7からストラップの長さが短くなってしまった。現状困っては無いし別にいいけれども。
てなわけで買ったからにはやはりテストしてみないと気が済まない。ここから先はOM-1の使用記を記していくことにする。
1日目
早速何撮りに行こう…と思ったがいざ考えてみると特にこれと言って思いつかない。とりあえず京急でデトでも撮ることにした。

2連でそこそこのスピードで出てくると聞いたので、早速ではあるが被写体認識AFを試してみる事に。検出対象は当然だが「電車・汽車」とした。
AFポイントは1053点全域を使う「All」としつつも変なとこにAF持っていかれるんじゃないかと多少心配もしていたが、全くの杞憂に終わった。車両自体が黄色地に赤帯というかなり目立つ外観というのも手伝ってるのか、いともたやすく瞬時に補足し合掌してくれる。
しかしなんていうか、デトの運番ってどれぐらいまで耐えるんだろうな。何もわからなくて120%幕切れるというのは承知の上で1/1000で切ったんだけど、どれぐらいまで耐えるかはどこにも載ってないもんで困っている。
2日目
2日目はドライブがてら葛西臨海公園等へ。羽田空港からもそこまで遠いわけでもないので航空機も撮れるっちゃ撮れる所だが、レンズの焦点距離的に厳しいのでここではとりあえず静物中心で撮影。


オリ機は青が好評だと聞いていたが、何とも優しい感じでしっかり青を出してくれる。ド派手すぎる色合いではなく、かといって薄すぎるわけでもなく、十分深みがありながらも見ているとなんとなく心が落ち着くような優しい絵を吐き出してくれるのがいい。
何より驚いたのは12-100mm F4の描写力の高さである。

これさぁ、8.3倍ズームの望遠端の絵だぜ???解像力やばすぎやしないか???
OLYMPUSのPROレンズ群の描写力は好評だという事を聞きつつも「さすがに換算24-200㎜の高倍率だし限界はありそう…」なんて思っていたが、完全に舐めてかかってしまっていた。まさかススキの穂一つ一つまで解像するだなんて。
一般的に「高倍率は描写力がよろしくない」という固定観念があるが、こいつに限ってはそれを真っ向から破壊しつくしたような描写力を見せつけてくれている。じゃんじゃん使っていけそう。
夜は暗所での動体撮影のテストも兼ねて羽田空港へ。最近になって国際線も再び充実してくるなど成田に負けないぐらい楽しくなりつつあると実感している。A380はさすがに見れないけど。



OM-1へ機材を更新するにあたって編集ソフトも既存のDPP4からOM Workspaceに変えたのだが、実はこのソフト、直近のアップデートで最近話題の「AIノイズリダクション」なるものが追加されている。所詮はM4/3機ということでAIノイズリダクション使えても高感度耐性は大して期待もしてなかったが…出てきた絵を見た時は驚愕した。上から順にISO16000・10000・8000だが、気に障るようなノイズは一切見られない。正直これなら5桁台の高感度もじゃんじゃん使っていけそう、と確信した。ソフト側の恩恵もすごいが、やはりOM-1のセンサーと画像処理エンジンの基本性能がいかに高いものなのかを思い知らされる。
暗所におけるAF性能の低下もほとんど見られない。この時は認識対象を「航空機」としていたが、いかなるシーンでも迷いなく認識し合掌、追従してくれていた。
3日目
この日はバイト後に秋葉原のぽちフェスへ。特に欲しいものも無かった為早々に撤退しヨドバシで交換レンズを試すという遊びをしていた。

バッテリーグリップの付いたOM-1+150-400mm F4.5も展示されてたので手に取って試してみた。重量配分が優秀なのか見た目によらず意外と持ちやすく、軽い。当然ながら描写力もAFもぶっちぎり。
願わくばこれを使いたいところだが、88万円という驚愕の値段だし買えるのは何時になるのやら。でもまあとりあえずバッテリーグリップは買わないとね。
その後はそのまま帰るってのもアレなので最近何かと話題の東急新横浜線へ。新綱島駅の日吉寄りで撮影に臨んだ。

初めは都営6300の回送。元住吉からの出庫か何かかと思うが、どっかのタイミングで新横浜への回送が出来たらしい。6500も好きな車両ではあるけどやはり新横浜線の開業を待たずに1・2次車がなくなってこの3次車だけになってしまったのは惜しいところである。

続けて埼玉高速の2000。こちらも好きな車両ということでX7時代から情熱的に追いつつもマイクロの模型買うのはずっと先延ばしにしてる、そんな車両である。
どうもこいつが新横浜来るのは未だに慣れない。まあ今後慣れていくと思うが…

続けて東急3000。ハイビームで見えないが編成は最終編成となる3113Fで、奇数編成ということで制御装置は日立製とされている。相鉄直通対応工事施工と同時にVVVFのソフト変更がなされ日立VVVFを積んだ奇数編成は独特な減速音になるなど、こちらも話題が尽きない。むしろ今になってさらに人気が上がったようにも感じられる。

東急5050の4000番台は全くと言っていい程乗らないし撮らない車両だが、まあせっかくなので。どうやらこの4113Fも営業再開からまもないようである。Qシート組み込みもなされたみたいなので中間増結だけ狙って乗るような車両になりそうだが。

そんでもってここにきてまさかの珍客登場。たった2編成しかいない東京メトロ9000の5次車である。既存車から大幅に変更された顔がなんとも独特な魅力を醸し出している車両…だが未だ模型化には恵まれない、そんな不憫な車両。
個人的には埼玉高速2000や都営6500撮れればいいやぐらいに思っていたので、こいつが来たのは素直に嬉しいところ。

最後は都営6500。ワインセラーみたいな見た目に似合わずパワフルな走りに爽やかなVVVF音、そして最上級の乗り心地など魅力の尽きない車両だと思う。
これらは全て被写体認識AFを使用したが、暗所にも関わらず全般的にスムーズに捕捉し合掌してくれた。一回だけ迷う場面があったが、40-150mm F2.8とか使えばまた変わってくるだろうね。
またこの新綱島駅、列車風がかなり強かったが、オリ機特有の超強力な手振れ補正がここにきてまんまと威力を発揮。フレーミングが信じられないぐらい楽になった。X7+85mm F1.8じゃフレーミングもままならなくて撮影どころではなかっただろう。
4日目
「アシアナの最後の747-400が飛来する」という情報を聞いてこの日は成田空港へ。

まずはEVAのB787-10。地味にこれを見るのも初めてな気がする。787-10ってもうちょい長いイメージがあったんだけどこう見る限りではA330-300ともそんなに差あるようには見えないな。錯覚だろうけど。

続いては韓国のLCC、エアプレミアの787-8。この会社の787-8は地味に韓国初の「トレント1000搭載の787」だったりする。反ロールスロイス指向が根強くトレント系列は見向きもしてない大韓と、そもそも近年はボーイング機を全く入れたがらないアシアナしか乗ってこなかった自分としてはとても嬉しいところ。
どうも成田は1ターミナルからの離陸機相手に換算200㎜は厳しいらしく、この写真もかなりのトリミングをしている。40-150㎜の導入は最優先ですべきだな。


続いてはこちらも初撮影となるB777F。ドイツの会社らしいが詳細はよくわからない。それにしてもGE90の大きさは伊達ではなく、777Fも決して小さな機体ではないはずなのにエンジンが他の航空機と比べても一際目立っているように感じられる。貨物機故なのか旅客機よりも豪快に水飛沫を撒き散らしながら離陸する姿が見られた。

そして次はZIPAIRの787-8が着陸。こちらもかなりのトリミングをしているがディテールは崩れずかなり保っているように見える。何とも頼もしい描写力だ。エンジンはおそらくGEnxだと思われる。

続いてはDHLの777Fが飛来。

そうこうしているうちに本命のアシアナの747-400も離陸。失敗は許されないため連写はAF/AE追従で最速となる「高速連写SH2」に設定した。
この日は雨もかなり降っていたが、さすがOLYMPUSの防塵防滴といった感じで、レンズ・本体共にかなり濡れてもびくともせずに正常作動。AFもピント外してしまったりとかは一切なく完璧に捕捉し追従していた。
総評
間違いなく革命と言える。そんなカメラだと感じている。
フラッグシップ機らしくその基本性能はエントリー機のX7とは到底比較の出来ない物で、暗所AFも予想以上の結果を見せてくれて大満足している。特に…
・超安定したフレーミングを可能としてくれる手振れ補正
・一瞬を逃す方が難しい程の狂気の高速連写
・OLYMPUS初の4K60p・連写時におけるブラックアウトフリー
・E-M1X譲りの極めて握りやすいグリップ
・画面を文字通り埋め尽くしてしまった1053点オールクロス位相差AF
の5つの満足度が極めて高く、結果として毎回の撮影のモチベが大幅に向上したなとも感じている次第である。
一方で気になるのが画像をまとめて削除できない点。本機は最高120コマ/秒にも達する高速連写ゆえに撮影後の撮影データの選別がかなり大変なことになってしまっている。SONYなんかは連写した画像をグループとして表示してくれるらしいので羨ましい限りである。せめて削除する時「1枚だけ削除」「複数枚選択して削除」って風に出来ればなあ…
それともう一つ、これはE-M1Ⅱの時からずっと思っていたのだが、電子シャッター使用時のシャッター音だけはどうしても欲しいところ。特にNikonのZ9とか見てると尚更。無論撮影状況次第では無音での撮影が求められる時もあるのでそれはありがたいのだが、そうでもない時はやはり雰囲気づくりの面(?)からもシャッター音は欲しい。
今後
今後必要なものは以下の通りになるかなと思う。
・40-150㎜ F2.8 PRO
まあこれは順当な流れかな。暗所撮影とかしてるとやはりF4では明るさが足りない場面が多いし、望遠での撮影が多い私としては換算300㎜は欲しいところ。MC-14やMC-20なんか使えば換算420㎜・600㎜に伸ばせたりも出来るしね。オリのテレコン他社より画質劣化少ないし。
・HLD-10
パワーバッテリーホルダーというやつだが、いわゆる縦位置グリップやバッテリーグリップってやつである。電車を縦位置で撮影する事も多い私としては是非ともこれも欲しい。無論バッテリーもう1つ買うのも忘れずに。
・ショックマウント
実はOM-1投入に先駆けてリニアPCMレコーダーのLS-P5も購入しているが、純正のショックマウントを使ってレコーダーをマウントし、更に両社を接続すると動画撮影時に音声録音してくれるなど連携がきくらしい。動画撮影の頻度も多い私にとっては必須のアイテムである。ケーブルは余分のものがあるので買わんでもいいかなと。
まあこんなもんかな。40-150㎜の後はフォーサーズの300㎜ F2.8でも狙うか、それとも85mm F1.8の代替として60mm F0.95でも入れようか、とも考えている。
余談だが、今後の模型レビューに使う写真も全てOM-1での撮影になるかなと思っている。やはりスマホカメラでは限界が出てくるんですよ…
【入線報告】MODEMOの東急デハ200に関するお話。
前回の京阪80型の入線以来、またもや路面電車車両を増備した。
それが今回紹介する東急のデハ200。独特な外観の軽量車体にカルダン駆動と高定格回転型の主電動機を組み合わせて高加減速車とした、関東圏の路面電車車両の中でも屈指の知名度(?)を誇る車両だ。
密かに探し求めていた車両ではあったのだが、出てくるものはどれも登場時の仕様ばかり。連結2人乗り仕様は中々出てくることがなく、やっと見つけたとしても1万は軽く超えるプレミア価格が付けられている始末。
そんなある日…暇潰しも兼ねてホビーランドぽちの通販サイトを漁っていると何とAランクの連結2人乗り仕様が7700円で出品されているのを発見。当初は通販での購入も考えたが送料等色々考えた結果店頭に直接出向いて探してみることに。秋葉原のぽち2号店に置いてあるのを発見し、無事入手した次第である。
余談ではあるが、私が「購入」した初のMODEMO製品でもある。
模型について

他メーカー同様プラ製の車両ケースに収められていた。
独特な車体形状の為ウレタンも専用設計となっており、あまりの強固さに車両の取り出し・収納に難儀するぐらいだった…
車両保護という観点からすればこれぐらいが望ましいのだけれども、取り出しや収納に支障をきたすぐらいだとさすがにやりすぎと言わざるを得ない。ウレタンは少し削った方がよさそう。

裏面には車番・行先幕のシールが同封されていた。車番はインレタの方が良かったのだが、あの車体にインレタを転写することの難易度を考えるとシールでよかったのかもしれない…

正面から車両を撮った図。デハ200特有の顔をしっかり再現できているように見え、その造形や塗装は申し分ない仕上がりだ。

本車はコアレスモーターではなかったのだが、モーター自体がかなり敏感なのか、パワーパックのつまみをちょっと回しただけですぐに動いてしまうので点灯時の姿を撮るのには非常に苦労し、テールライト点灯中の姿に関しては全く撮れなかった。申し訳ございません…
ちょっとライトが黄色すぎるかなという印象である。近いうちに電球色のLEDに交換せねば。

編成全体を側面から見た図。左の車両をA車、右の車両をB車と称する。
本車最大の特徴である一軸台車のTS-501型や、インサイドフレーム方式の台車であるTS-302型、天井肩部のルーバー等、こちらもデハ200の特徴を余すとこなく再現している。
B車だけ屋上にベンチレーターが設置されているが、実車ではB車のルーバー内に主抵抗器が収められているため、スペース上の都合でこういう構成になっている。


A車・B車をそれぞれ側面から見た図。両端の動力台車にはスミ入れを施工している。

パンタグラフ。実車の形式名は不明だが形状からしておそらく東洋電機のPT52系列と思われる。
その再現度には全く問題がないものの、上げ下げの難易度が極悪そのもので、集電シュー部分を真っ直ぐ立たせるのが極めて難しい。正常に動作しないわけではないしディテールに問題があるわけでもないので私はこのまま使う方針である。
動力について
ぽちでAラング判定されただけあって、基本的にはそれなりにスムーズな動きを見せる。発売時期が時期なだけに近年のKATOやTOMIXほどの洗練された動きではないけれども、動きだけ見ていると実用上問題はなさそう。
特に、単行運転が前提の車両ながらも0.5M方式ではなく、しっかり両側の台車を駆動する両軸駆動になっているのには高評価したい。「いやそんなの当たり前だろ」と言われるかもしれないが、前回の京阪80型で空転の根絶に苦労を強いられた身からすれば感動ものである。
このように「走行性能」だけに注目すればなかなか優秀な製品である。
問題は静粛性で、A車先頭で走行させたときはまだ良かったのだが、B車先頭で走行させた際には車両から「ガリガリガリガリ…」とかなり目立つ騒音が発生してしまった。いつも通り動力台車にユニクリーンオイルの注油を行ったところ多少は改善が見られたが、根絶はできていない状況である。グリスの補充をした方がよさそう。
総評
先述の通り、今回は当ブログ初のMODEMO製品のレビューとなった。
2013年頃発売のため既に発売から10年以上経過している製品なのだが、その出来栄えには非の打ち所が見当たらなかった。実車の独特な車体形状を初めとした各部のディテールはとても忠実に再現されているように思う。
一方、「取り扱い」の観点からすればかなり難がある製品ということも事実。先述したパンタグラフなんかもそうだが、特に分解・組み立て難易度に関しては今まで購入してきたNゲージ車両の中でも最悪の部類で、連接台車がかなりデリケートな構造なのか、ちゃんと組みたてたつもりでもカーブを走行させると曲がったまま元に戻らない事もある。さすがに広電のグリーンムーバーよろしく車両が波打つような現象は見られなかったので幸いだが。
製品のディテールは優れているが取り扱いに難があるというのは、スタイルは抜群だが運用・保守では難があった実車にも似た何かを感じずにはいられない。良くも悪くも色んな意味で「実物に忠実」な製品、と言える。
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