わいらぼ

趣味関連の話や小ネタ?等、色々と。

【入線報告】TOMIXの215系 2次車に関するお話。


TOMIXから215系が発売されます!」

そんな話を聞いた時私は正直驚きを隠せなかった。

マイクロが215系2次車の再生産を中止するとの知らせをかなり前に聞き、「もう中古で安く出てくるのを待つしかないか」と今までずっと思っていた矢先の出来事であったからだ。

 

資金のやりくりを円滑にする為普段予約はしない主義だったが、こればかりは「予約しておかないと速攻で売り切れるかもしれない」と不安になり、基本と増結セットを1つずつ予約しておいた。

 

そして他TOMIX製品が延期されていく中こいつだけは延期されずに予定通り2/25に発売開始。余程力の入った商品であり、生産がかなり優先されたのだろうか?

模型について

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基本セットには電動車となる1・2・9・10号車、増結セットには3~8号車、といった感じで分かれており、動力ユニットは先頭車の1号車に組み込まれている。

ステンレスの質感がなんとも素晴らしい。高崎の211系を買った時もそう思っていたが、光沢が強すぎず、かといって弱すぎることもない絶妙な感じになっている。

 

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TOMIXは今回の215系に「車体の上半分と下半分は別々の銀色とした」としているが、たしかにこう見ると色が違うことが分かる。

ベージュ色や前頭部の白、そして所々にアクセントとして入れられている紫、どれを取っても塗装は見事なものであり、滲みなどの不具合も見られなかった。

先頭Mだが、実車の構造上1階部分が機械室となっており、模型ではちょうどその部分にモーターを収納する事が出来るのでM車とT車で車内の雰囲気がそこまで大きく違わないというのも魅力である。

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基本セットのブックケースに10両分全て納めるとこういう感じに。当初はグリーン車となる4・5号車を右に入れるつもりだったがウレタンに対して車両が長すぎて入らず、やむなく6号車と7号車を入れる事にした。ここでもウレタンの構造上2両とも同じ向きに入れる事が出来ず、互い違いになってしまった。これに関しては欠点といえる。

どうしても我慢ならない!って人はCASCOのブックケースに収納するのもアリだと思う。

 

車番やATC/ATS表記、乗務員室マークのインレタは世田谷総合車両さんの「215系<DDL>車番・表記インレタ」というものを使わせていただいた。リアルなのはもちろんだが何より車体にのりやすい。編成番号や号車番号といったそれ以外の箇所には製品同封のものを用いたが、何とものりづらく、独特の車体形状や番号の位置などもあって苦労した…

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一方、運番や前面種別幕・側面方向幕にはジオマトリックスさんのシールを使わせていただいた。1992年以降と2002年以降の2種類があるが、私は1992年以降のものを購入。

種別・行先は湘南新宿ライナーの新宿行き、編成番号は最終編成となるNL-4編成、運番は3456Mとした。

製品にももちろん前面種別幕や運番のシールが同封されているが、快速アクティー湘南ライナーおはようライナーホリデー快速ビューやまなしの4種類しかないなど、明らかに少なすぎた。他はさておき定期運用でもあった湘南新宿ラインの普通は絶対に入れるべきであった。一体なぜ湘南ライナーだけ2個も入れようなんて発想に至ったのか?????

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ヘッドライト・テールライトの光り方はざっとこんな感じ。ヘッドライトの光量が少々多すぎると感じた人もいたが、私はどちらも満足している。

シール貼り付け前に撮ったので運番や種別幕はまだない。申し訳ございません…

総評

種別幕などのバリエーション、車体に少々のりづらいインレタ、1つのケースにまとめづらくしているウレタンの構造など…完璧な製品だとは言い難いが、逆に気になった点としてもこれぐらいしかなく、結果的には大満足の製品となった。

 

話は少し逸れるが、TOMIXの今月の発表は9月または9・10月分の新製品である可能性が極めて高い。

9月・10月の新製品発売時は碓氷峠廃止からちょうど25周年を迎える時期であり、それに合わせてTOMIXが何を投入してくるのかが見ものだ。

期待通り(?)碓氷峠特集としてEF63等を投入してくるか、それとも今月ではなく9月か10月に碓氷峠特集をするのか、はたまた何もしないのか…今後の動向が注目される。
合わせてKATO側がどんなアクションを取ってくるかも期待したいところ。もっともあちらの9・10月分の新製品発表はまだまだ先の話ではあるが…
個人的にはKATOでもTOMIXでもいいのでED42と489系の電気釜の白山色の発売を期待したいところだが、後者はさておき前者は可能性がかなり低いんだろうなぁ。

 

OM SYSTEM OM-1の発表について思うこと。

2022/02/15。遂にOLYMPUS映像事業の血を引く新生OMDS初のフラッグシップ機、OM-1が発表された。

 

スペックを見ると驚くことばかり。

1053点オールクロス像面位相差AF、対応レンズだけとはいえAF/AE追従50コマ/秒の狂気じみた連写性能、非対応レンズですらもAF/AE追従で25コマ/秒、念願だった4K60pへの対応、AF-ONボタンの独立、最高ISOが102400となったことによる高感度性能の進化、AF低照度限界が-6EVとなった事による低照度性能の進化、ファインダーの576万画素OLEDパネルへの正当進化、背面液晶の162万画素への正当進化等…

それでいてサイズ感は先代のE-M1 Mark Ⅲとほぼ同等、グリップはE-M1Xのものを反映、更にはOLYMPUSお得意の防塵防滴等…

 

これ程までに心の底から私が「欲しい」と思ったカメラはないだろう。

非対応レンズでも25コマ/秒のAF/AE追従連写が可能ということは、300mm F2.8や90-250mm F2.8、150mm F2等の人気高いフォーサーズレンズを、大幅に底上げされたAF・低照度性能・連写性能で取り扱えるということを意味する。

古くからあるものを見捨てずに順当な高性能化を果たした事には賞賛を送らざるを得ない。某C社とは大違いだ(笑)

 

OLYMPUSの映像事業部の売却による独立については将来性などの観点から悲観的に見ていた人やその身を案じる人も多数見受けられたが、私としては映像事業部のみ独立させて1つの企業により、会社全体が総力を上げてより良い製品の開発に特化できる環境が整った為、まさに最高の選択だったと思う。

OLYMPUSファンの1人として今後も変わらず応援し続けていきたい。

 

願わくはこれを買って150-400mm F4.5とともに関西圏へ遠征したりしたいのだが、現時点では夢のまた夢…

 

ただ1つOMDSへの要望を書くとすると、明るい望遠・超望遠レンズを大幅に拡充してもらいたい。

400mm F2.8とかどうだろう?スペックだけ見れば大きく重くなるのは必至だが、800mm F5.6相当のレンズを2段明るいF値で扱えて、しかもより小さいということは、それも1つの「小型軽量化」と見ることが出来るのではないだろうか?

【超お手軽】マイクロエースのE10をTN化する方法

マイクロエースのE10。後進を定位として運行する独特の運用形態が特徴的な、国鉄最大最強のタンク機である。

 

2022年2月現在Nゲージで製品化しているのはマイクロエースだけである。

当然模型でも後進定位として運行したい人がいるだろう。だがこのE10、重連カプラーこそ付属してくるもののアーノルドカプラーのため、連結面間隔等の面で全然満足できない人も多いだろう。

今回マイクロのE10を手軽にTN化できる方法を自分なりに編み出したため、ぜひ読者の皆様、そして世のE10ユーザーの皆様とも共有したいところである。

予め言っておくが、既出の方法だったら申し訳ない。

前位側

今回E10をTN化するにあたって、その方法を編み出すのに一番苦労したところ。

実はE10に重連カプラーを取り付ける方法は結構ネット上にも載っており、KATOのSLの先輪を利用するもの、付属の重連カプラーを改造するものなど様々な方法があった。が、それらの改造内容はほとんどKATOカプラーへの換装が大多数であって、TNカプラーへ換装する方法は私が探した限りでは存在しなかった。なぜ皆ここまでTNを使いたがらないのか???

極めて理解に苦しむ部分である。

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当初は私もKATOのD51かC11の先輪にTOMIXのC11用のTNを接着する方法を模索していたのだが、前者はそもそも在庫がなく、後者もその構造上上手く接着出来なかったためやむなく既存の先輪にTNを直付けする方式に変更した。先輪を買っただけ無駄になったけどまあいいや。何かしら用途を考えるとしましょう。

というわけで材料はTOMIXのJC6369だけである。

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まずは先輪を外すために分解する。分解方法そのものは底面のネジ2本を精密ドライバーで外すだけの至極簡単な作業だが、E10の入線報告でも述べたとおり、マイクロのE10はギア周りがかなりデリケートらしく、ちょっとやそっとの事でギヤの噛み合わせが悪くなったりして「通電はしてるのに走らない」なんで事になりかねない。分解時は細心の注意を払って作業してもらいたい。

rollsroycetrent1000.hatenablog.com

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先頭部のダミーカプラーも忘れずに取っておく。指でつまんで取るだけの作業で、(車両の状態にもよるが)基本的にキツキツすぎて取れなかったりするようなものでは無いので安心して欲しい。

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先輪を取ったら、組み立てたTNカプラーをゴム系接着剤でこのように先輪に直付けし、完全に乾燥するまで待つ。

ぴったり接着してしまうと首振りができなくなってカーブ走行時などに支障が出るため仕方なく少し離して接着しているが、その関係でどうしても先輪とカプラーの間には隙間が出来てしまう。完全に乾ききってしまえば強度面での支障はないが、不安な人はプラ小片なんかをスペーサーとして挿入するのも手だ。

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完全に乾ききったら先輪を戻せば完成。元々ダミーカプラーがあった位置にちょうどTNカプラーが来るので見栄え的にも問題はないと思われる。

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TOMIX旧製品のオハフ33と連結。連結面間隔的には問題ないと思う。カプラーが少し下向きになってしまうが実用上問題はないし、走らせてしまえば目立たないだろう。

後位側

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後位側はSカプラー対応のTNカプラーをそのまま装着できる。特別な加工や接着は一切不要。

終わりに

今回E10をTN化してて思ったのが、「この方法ってマイクロのいろんな蒸機に使えるんじゃね?」ということ。スノープラウのない車両に対してのみ使える方法だとは思うが、いずれ他形式を買ったときなんかにはまたこの方法でTN化を施工したいところである。

 

そうなるとマイクロの9600とかも欲しくなってくる。個人的には重連させてセキをこれでもかというほど繋げた上で北海道の石炭列車を再現してみたい。

 

ただ、4110形はそもそも先輪も従台車もないのでどうやってTN化すればいいかという課題も見つかってしまった。それはこれから研究せねば。

 

ていうか、4110ってどんな運用形態だったんだろ?E10みたいに後進定位?

最近のマイブーム

唐突ではあるが昨日から本格的に「団地」にハマってしまい、急激に団地巡りがしたいなと思っている今日この頃である。

 

私は高層団地の立ち並ぶ風景(ex. 泉北ニュータウンや南港ポートタウン等)が昔から好きで、Nゲージジオラマを制作する際も高層団地を横目に走る鉄道路線というものは絶対に作りたい、と思ってきた。

模型でも出ていないかなと思ったが、出ているのはGMかそこら辺しかなく、それも5階建て程の中層棟だけで、バリエーションには著しく欠けていると言わざるを得ない。

そろそろ本格的に計画を立てていきたい…と思っていた昨日、偶然建築模型の作り方なんてものを検索したところ、本来1/50の図面をNゲージに合わせて1/150に調整し直し、そこからジオラマ向けに小改造した建築模型を製作すればいいのでは?という考えに至ったわけである。

 

そんなわけできっかけはジオラマに置くための団地が欲しいな…と思ったのがきっかけだが、調べるうちに団地そのものへの魅力を感じ始めてしまい今に至った。

 

今後は当ブログでも団地ネタの記事を書いていけたらな、と思う次第である。どこまでいけるかは分からんが。

【超お手軽】KATOの機関車をTNカプラー化する方法

世の模型ユーザーを懲らしめる問題、その1つは「カプラー問題」だと個人的には思う。

 

それの解決策として「KATOの○○○○系をTN化する」「TOMIXの△△△形をKATOカプラーにする」っていう方法がネット上にはありふれているわけである。

 

だが、後者はともかく全車については電車や気動車などについては手軽にできる方法がありふれているものの、それらとカプラー周りの構造が異なる機関車については「TOMIXの既製品を分解する」「接着剤でどっかに接着する」等、その手段は決して「お手軽」とは言えないものも多かった。

 

今回、私の尊敬する先輩より接着も特別な加工も必要とせず、超お手軽にKATOの機関車をTN化出来る手段を伝授していただいたので、この機会に読者の皆様にもぜひ共有していただきたい所存である。

 

予め言っておくが、既出だったら申し訳ない。

 

必要なもの

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TOMIXの「0396 自連形TNカプラー(SCカプラー対応・黒・20個入)」。これだけである

 

やり方

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1:TNカプラーを組み立てる。

 

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2:機関車のスカートを外す。

 

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3:アーノルドカプラーをそのままTNカプラーに置き換える。この時板バネが飛び跳ねてどっか行っちゃいました…なんてことにはならないように気を付けよう。

 

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4:スカートを元に戻す。

 

これだけで完成である。特別な加工や接着は一切必要ない。

 

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気になる連結面間隔だが、KATOのED78同士だとこういう感じになっている。近すぎず遠すぎずちょうどいいのではないだろうか?

 

おわりに

私は固定編成で運用する車両にはKATOカプラーを、他車両との連結があったり連結運転を前提とする車両にはTNカプラーを装着しており、「どうにかしてKATOの機関車をTN化出来ないものか…」と思っていたのだが、今回遂にその夢がかなった形になった。

方法を伝授してくれた先輩にはこの場を借りて感謝を申し上げたい。誠にありがとうございました。

 

え?カプラーの色が黒じゃ嫌だって?…そこにスプレー缶の塗料があるじゃろ?

 

【入線報告】KATOのED78 1次型に関するお話。

さて、今回は前に紹介すると言っていたKATOのED78に関して書いて行こうかと思う。

ED78について簡単に説明すると、奥羽線板谷峠区間用の機関車として1968年から製造された車両であり、本業として板谷峠区間での本務機・補機運用に従事しつつ、副業として仙山線の旅客・貨物運用もこなしていた機関車である。
同じく東北地方を職場としていたED75に比べると相対的にマイナーな存在であるためか知名度はそんなに高くない(?)ものの、実車は最終増備分の12・13号機が仙山線の落ち葉掃き用として2000年12月まで在籍しており、意外と長生きしている。

模型について

今回購入したのは正面窓にデフロスター(曇り止め)あり・内はめ式のテールライトをもつ1~9号機までのグループである。実はED78は他形式と違って「1次型」「2次型」といった明確な区分がなく、試作機の901・1~9・10~11・12~13号機、といった分類がされている。

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私は重連出来るなら重連の形態で運用することを基本としているため、2両購入した。

 

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まずは1エンド側から。本製品は20系牽引用にブレーキ指令用のジャンパ線KE72Hを装備した形態となっており、スカート両端にKE72Hの表現がなされている。

私がTOMIXのEF71を購入しなかった一番の理由でもある。電気暖房表示灯がないのもマイナス点だったが、なによりこのKE72Hがないので牽引できるのがキハ80系列もしくは旧型客車程度に限られてしまうわけだ。その点こちらはちゃんと再現されていてありがたい。

スカートのジャンパ線周りはタミヤのスミ入れ塗料(ブラック)を使って汚している。こうするだけで引き締まった印象になるし、実感的にもなるので私は所有する模型車両全車には必ずスミ入れを施工している。

ナンバープレートは3・4・6・9号機しかなく、それ以外が入って無かったのでレボリューションファクトリーのものを別途購入して片方は1号機とした。本来はもう片方を2号機にしたかったが構造上出来ず、やむなく3号機とした。出来なかった理由については後述する。
3号機なら純正のナンバープレートが使えるのでそちらを使った。初めてのエッチングパーツということもあり切り取りから接着まで少々苦労した1号機とは違って、3号機は構造上接着剤なしで取り付けられるため楽…と思ったのも束の間。前面は良かったが側面が中々ハマらず結局苦労の度合いは同じぐらいだった…

 

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続いて2エンド側。こちらはジャンパ線の取り付けにかなり苦労した。

2エンド側も1エンド側同様スミ入れを施工している。手すりや信号炎管などは最初から取り付け済みだったためこちらから特に手を加えたりはしなかった。

 

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続いて側面。ED78は路盤の貧弱な仙山線(現在は強化工事施工済み)入線のため軸重を抑える目的で無動力の中間台車を装備している他、奥羽線板谷峠仙山線作並トンネル周辺の急勾配対策として抑速回生ブレーキ用の機器も搭載しているためD型ながら全長は17.9m(試作車の901は17.6m)とEF64の0番台と同等の全長に達しており、より大型のEF71(全長18.5m)と比較しても、数値上はともかく実際に見てみるとあまり差が無いように見えるほど。

ルーバーにはやはりスミ入れを施工している。東芝・三菱で製造を分担したEF71とは違い、ED78は製造年次に関わらず全機とも日立製のためだからか、メーカープレートも最初から取り付け済みとなっている。

 

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形式問わず個人的にKATOとTOMIXの電機で一番差が出るのは屋根上の交流機器だと思う。碍子を別パーツとし高圧線は真鍮線?で表現するKATOと、碍子・高圧線共々プラスチックで一体整形するTOMIXとでは好みが随分激しく分かれているようである。

私は真鍮線むき出しが気に入らなかったのでスミ入れ塗料で汚してしまった。確かにTOMIXのプラスチック一体整形は安っぽく見えるし強度面でも不安があるのは事実だけど、この世のどこに黄金色の高圧線装備した車両がいるんだよって話ですわ。

 

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付属品としてはナンバープレート、「あけぼの」・快速「かもしか」用のクイックヘッドマーク、KATOカプラー2つ、既に取り付け済みのため写真には写っていないがジャンパ線、の4種が付属している。

良いところ・悪いところ

基本的なクオリティーは素晴らしく走行も極めてスムーズ…だが悪い点も何個か見受けられる。

 

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その1つがパンタグラフ。実物のように完全に折りたたもうとすると片方が浮き上がってきてしまって完全に折りたたむというのが出来ない。「何をそんな些細なことでいちゃもんつけてんだか」と思われるかもしれないが、実際ならまずありえないことである。

 

クイックヘッドマークに関しても高い評価を下すことは出来ない。というのも強度面に著しく不安があり、ちょっと車体を取り外そうとしただけでもポロッと取れてしまうのだ。

 

そういえば「2号機にしたかったけど構造上出来なくて3号機にした」ということは先述したと思うが、実はED78は1973年以降、地上の変電所設備などの改修により誘導障害対策として搭載していた高調波フィルターを使用停止としており、2号機は撤去試験に共された関係で床下機器が撤去されている。今回の製品はもちろん床下機器ありの形態としているためそのまま2号機とすると時代設定がかなり限定されてしまう。

「ならば床下機器を撤去すればいいのでは?」と思った人、ちょっとこれを見てほしい。

 

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ご覧のとおり床下機器が中間台車の取付部を兼ねており、そのまま撤去すると中間台車を取り付けられないのだ。

なぜこんな構造にしたのか理解できない。正直私としては欠点の一つだと思う。左右のダイキャスト部の結合を強化するために補強パーツとしてこういう構造にしたのか?

 

ナンバーの設定もいい加減すぎると思う。3・4・6・9号機というのは一体何を基準にして設定したのか分からない。今回は再生産分なので前回とナンバーの被りを無くすためかと思ったのだが、前回分から一切変わっていなかった。

総評

最近板谷峠にハマり始めたこともあり、今回のED78はずっと待ち望んでいたので購入して結果的には大満足しているものの、いくつかダメな点も見受けられるのでその辺は自分でどうにかできるところを中心に改良していこうと思う。

 

製品と直接的な関係はないが、1月分の新製品といい、6~7月の新製品といい、最近のKATOのマーケティングに関しては「最悪」としか表現のしようがない。今回ED78を再生産するにあたってもなぜか相方のEF71は再生産せずラインナップとして中途半端な形で終えてしまった。「50系あるからいいだろ」と言われるかもしれないが、その50系はライトスイッチの為に座席2脚を潰したりとそもそも製品として最悪な出来としか言わざるを得ない状態である…

Twitterで683の4000番台のバリエーション展開などを根拠に「最近のKATOのマーケティング担当は頑張っている」なんてとんでもない擁護意見を見つけてしまったが、これらの先例を考えると常識的に考えて「マーケティング担当が頑張っている」なんて意見は普通出ないはず。頑張ってんだったら701系とか東京メトロシリーズを中途半端に終わらせたり四国のバリエーション展開をサボって2000とN2000を孤立させたりはしないはずだが。

 

かといって他社がマシかというとそうとも言えない。TOMIXとマイクロは完全にやる気をなくしたのかパッと目を引く製品がなくなってきているし、品質と価格が一切釣り合っていないGMは論外。

どの模型メーカーを見渡しても正直いい加減すぎるように思える。困ったことだ…