わいらぼ

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【超お手軽】マイクロエースのE10をTN化する方法

マイクロエースのE10。後進を定位として運行する独特の運用形態が特徴的な、国鉄最大最強のタンク機である。

 

2022年2月現在Nゲージで製品化しているのはマイクロエースだけである。

当然模型でも後進定位として運行したい人がいるだろう。だがこのE10、重連カプラーこそ付属してくるもののアーノルドカプラーのため、連結面間隔等の面で全然満足できない人も多いだろう。

今回マイクロのE10を手軽にTN化できる方法を自分なりに編み出したため、ぜひ読者の皆様、そして世のE10ユーザーの皆様とも共有したいところである。

予め言っておくが、既出の方法だったら申し訳ない。

前位側

今回E10をTN化するにあたって、その方法を編み出すのに一番苦労したところ。

実はE10に重連カプラーを取り付ける方法は結構ネット上にも載っており、KATOのSLの先輪を利用するもの、付属の重連カプラーを改造するものなど様々な方法があった。が、それらの改造内容はほとんどKATOカプラーへの換装が大多数であって、TNカプラーへ換装する方法は私が探した限りでは存在しなかった。なぜ皆ここまでTNを使いたがらないのか???

極めて理解に苦しむ部分である。

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当初は私もKATOのD51かC11の先輪にTOMIXのC11用のTNを接着する方法を模索していたのだが、前者はそもそも在庫がなく、後者もその構造上上手く接着出来なかったためやむなく既存の先輪にTNを直付けする方式に変更した。先輪を買っただけ無駄になったけどまあいいや。何かしら用途を考えるとしましょう。

というわけで材料はTOMIXのJC6369だけである。

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まずは先輪を外すために分解する。分解方法そのものは底面のネジ2本を精密ドライバーで外すだけの至極簡単な作業だが、E10の入線報告でも述べたとおり、マイクロのE10はギア周りがかなりデリケートらしく、ちょっとやそっとの事でギヤの噛み合わせが悪くなったりして「通電はしてるのに走らない」なんで事になりかねない。分解時は細心の注意を払って作業してもらいたい。

rollsroycetrent1000.hatenablog.com

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先頭部のダミーカプラーも忘れずに取っておく。指でつまんで取るだけの作業で、(車両の状態にもよるが)基本的にキツキツすぎて取れなかったりするようなものでは無いので安心して欲しい。

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先輪を取ったら、組み立てたTNカプラーをゴム系接着剤でこのように先輪に直付けし、完全に乾燥するまで待つ。

ぴったり接着してしまうと首振りができなくなってカーブ走行時などに支障が出るため仕方なく少し離して接着しているが、その関係でどうしても先輪とカプラーの間には隙間が出来てしまう。完全に乾ききってしまえば強度面での支障はないが、不安な人はプラ小片なんかをスペーサーとして挿入するのも手だ。

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完全に乾ききったら先輪を戻せば完成。元々ダミーカプラーがあった位置にちょうどTNカプラーが来るので見栄え的にも問題はないと思われる。

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TOMIX旧製品のオハフ33と連結。連結面間隔的には問題ないと思う。カプラーが少し下向きになってしまうが実用上問題はないし、走らせてしまえば目立たないだろう。

後位側

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後位側はSカプラー対応のTNカプラーをそのまま装着できる。特別な加工や接着は一切不要。

終わりに

今回E10をTN化してて思ったのが、「この方法ってマイクロのいろんな蒸機に使えるんじゃね?」ということ。スノープラウのない車両に対してのみ使える方法だとは思うが、いずれ他形式を買ったときなんかにはまたこの方法でTN化を施工したいところである。

 

そうなるとマイクロの9600とかも欲しくなってくる。個人的には重連させてセキをこれでもかというほど繋げた上で北海道の石炭列車を再現してみたい。

 

ただ、4110形はそもそも先輪も従台車もないのでどうやってTN化すればいいかという課題も見つかってしまった。それはこれから研究せねば。

 

ていうか、4110ってどんな運用形態だったんだろ?E10みたいに後進定位?